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NEWS

2019.03.31

コラム

アスリートJob Professional´s Insight vol.6 『叱ってくれる人=応援する人・応援する人=共に戦ってくれる人』

 

『叱ってくれる人=応援する人・応援する人=共に戦ってくれる人』

 

平成最後の『Professional’s insight』をご紹介したい。

Vol.5からの続きにもなっているので、併せて、Vol.5を参照して頂きたいと思う。

 

皆さん、まわりに叱ってくれる人はいますか?キャリア支援の仕事をしていて、そのことをとても感じるようになった。私は、最近はめっきり叱ることは少なくなっている。理由は三つ、叱りながら育てる人材が少なくなってきていること、私自身が叱ることへの抵抗感が出てきてしまっていること、そして、年齢には関係なく叱られることへの免疫が無い方がとても多くなっていること。もしかしたら、それほどのパワーをかけて育てたい!と思う人材に出会っていないこともあるかもしれない。

さて、今の時期、学生は学校の卒業、職業人は退職、スポーツ選手は引退等の惜別の時期である。また、マスメディアではトップアスリートの引退のニュースがとても多くなる時期でもあり、その中でも超有名なトップアスリートの引退会見は、いつも、とても印象的で記憶に残るメッセージがたくさんあるもの。今回も、また過去の超トップアスリートの引退会見をいくつか観てきて、共通しているのが、「恩師への感謝」の言葉ではないだろうか。

ここでいう「恩師」は、だいたいそのスポーツの監督やコーチが多いのかもしれないが、この恩師である監督やコーチとの「出会い」が、そのトップアスリートのその後のアスリート人生に極めて大きく左右される出来事であることは疑いの余地が無い。特に「トップになってからの出会い」ではなく、「無名の時の出会い、トップになるまでの出会い」が多いのではないか。その人と出会ってなかったら、アスリートの能力は開花しなかったり、アスリートとしての人生を諦めていたり、どん底から這い上がれなかったり、、、等々を想像するに、本当にその人との出会いの必然性を感じることだろう。それほど、「人との出会い」は人生において大事なターニングポイントではなかろうか。

先日、アスリートJobインタビューをさせて頂いた元アメリカンフットボール日本代表選手の西川さんも、「人との出会い」が人生における大事なターニングポイントであったと仰っていた(詳しくはインタビューをご参照ください)。まったく同感である。西川さんのターニングポイントととして出会った方は、西川さんの応援団でもあったらしいが、仕事の現場では厳しく指導されたのではと察する。

このような素晴らしい出会いは、単なる出会いではなく、共に戦い、共に歩み、時には思いっきり叱られることもあったり、思いっきり指導されたり、信じられないぐらいの負荷を掛けられたりと、出会ってからの時間と過ごし方が極めて大切なはず。その出会いから師弟関係やパートナーになるまでの道のりが険しいものも少なくないだろう。この出会いがチャンスになり、その後飛躍的に成長する糧になるにも関わらず、なかなかそれに巡り合わない方も多いのも現状だと思う。また、出会っていても、その後の関係づくりに耐えられず、途中で関係が途絶えてしまうこともあるだろう。

 

今、就活であれば会社選び、職業選びというやり方ではあるが、入り口はそのような入り口ではあるものの、以後、より良い人生を歩み、自らを成長させるには、「人選び、人との出会い」が何より大事であることを伝えたい。本気で叱ってくれる人は本気で応援してくれる人である可能性が高いし、自分の成長の為を思ってくれている人が多い。一緒に戦ってくれる人、一緒に時間を過ごしてくれる人、そんな人との出会いを是非大切にして欲しい。先述した超トップアスリートたちや西川さんも、その出会いを大切にし、育み、とてつもないトレーニングをし、今のご自身を作られているはず。今、そのような人間関係づくりが減ってきているように感じる。それは、師のほうも少なくなっている気がする。真剣に叱ることもなく、嫌われることを恐れ、人間関係が希薄になっていってしまい、それが常態化し、当たり前になってしまう。これは本当に憂うことではないだろうか。

アスリートJobで多くのアスリートと話をしていると、彼らからはまったくといっていいほど愚痴や文句を聞かない。そして、必ずと言っていいほど、ターニングポイントでの出会いを大切にしている。叱ってくれる人は応援してくれる人、応援してくれる人はともに歩んでくれるし、見守ってくれる。そんな人との出会いが身近に必ず居るはず。より良い人生を歩んでいくためのヒントとして欲しい。

 

アスリートJob

キャリアコンサルタント

中田雅朗