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インタビュー

2018.12.05

スペシャルインタビュー【vol.7②】 元 プロサッカー選手 中西 哲生さん

アスリートjob インタビュー vol.7
元 プロサッカー選手(スポーツジャーナリスト)
中西 哲生さんNAKANISHI TETSUO

アスリートJob
スペシャルインタビュー

アスリートJobスペシャルインタビューとして、元プロサッカー選手の中西哲生さんにお話をお聞きしました。現在は、スポーツジャーナリストやMCとして、テレビやラジオでも活躍されている傍ら、横浜F・マリノスの久保健英選手やレアル・マドリードU15の中井卓大選手へのパーソナル指導を継続中。自身の経験も振り返り、アスリートの力を引き出すために必要なこと、そして現役引退後を見据えたデュアルキャリアの重要性も語っていただきました。アスリートJobでしか聞けない、大変貴重なお話を3回に分けてご紹介します。

●経歴● 1969年 愛知県名古屋市出身。
1992年 同志社大学経済学部卒業。
1992年 名古屋グランパスエイトに所属。
1997年 川崎フロンターレに所属。キャプテンを務め、2000年にJ2初優勝、J1昇格を果たす。2000年末をもって現役を引退。
2008年 財団法人(現:公益財団法人)日本サッカー協会特任理事に就任(現在は参与)。
【現職】川崎フロンターレ クラブ特命大使、島根県出雲市 出雲観光大使

アスリートJob’s EYE!

ズバリ言います!これほどまでに奥深く、かつ科学的で、経験値に裏付けされた、「アスリート学」とも言えるような内容は聞いたことが無い。それほど内容が濃いし、深遠である。同時に、これほどビジネスにも活かせる情報はそう無い。ビジネスパーソンとして成長するには、「自らの決定の数に左右される」と言われるが、まさにスポーツと同じ。言われるままに、受け身で仕事をすると育たないのは、すでにスポーツの歴史にて証明されている。自分で決定し、能動的に動くことの大切さ、「TAKE」の前に「GIVE」の大切さ、「WANT・CAN」の前に「WILL・MUST」の大切さを、スポーツの可能性の面から中西さんには教えて頂いた。アスリートだけではなく、ビジネスリーダーや経営者にも、是非一度は読んで欲しい。

【「自分にしかできないこと」で成功する】

「株式会社中西哲生」としての価値を追求する。
僕は、現役中から解説者の仕事をしながらスポーツ全体のことを見据えつつ、「中西哲生」としてサッカー界にどう貢献できるかを考えた時、それはサッカーチームのコーチでもなく、監督でもなく、話し手となって貢献することだと思ったので、それを自ら選択し、引退後は、関口宏さんの事務所に入りました。そして、現役時代からの解説者としての経験を基に、人と違う目線で話をすることや、世界のトップ選手と一緒にプレーをしていた経験値で話をすることができましたが、自分が司会者であれば、”サッカーやスポーツを多く扱う”など、自分の裁量である程度内容を決めることができるので、サッカーをより伝える場面を増やしたいという気持ちから、子どもの頃から慣れ親しんでいたラジオのパーソナリティになりました。
言語化で一番難しいうちの一つはラジオの仕事だと思っていますが、お陰様で10年務めさせてもらっています。僕の勝手な理想としては、このように普段サッカーとは全く違う仕事をしながら、(キャプテン翼の)ロベルト本郷(=翼くんのパーソナルコーチ)でいるということです。誰もやっていないことですから。これまで、サッカー選手としては、誰かを輝かせるための黒子的な役割を忠実にしてきましたが、日本サッカー界でどう活躍するかを考えた時、もし価値がないなら、自分が「株式会社中西哲生」という存在となり、仕事をもらわなければいけないと思いました。というのも、世の中には、サッカーやスポーツに興味がない・嫌いという人もたくさんいます。しかしながら、会う人会う人に、サッカーの魅力や楽しさを僕がおもしろく表現・言語化することによって伝えることができれば、サッカーやスポーツに興味を持ってくれる可能性は大いにあります。いかにその人のトゲに触れずに、うまく懐に入って「サッカーはおもしろいですよ」と伝えるためには、やはり自分自身に少しでも興味を持ってもらわないと、セカンドステップはありません。
それは仕事においても同じで、自分に興味を持ってもらうことで、中西哲生と一緒に仕事をしたいと思われるような仕事をしなければいけないと思っています。そのために、いただいた仕事は常に200%でやることを意識していて、それだけやってようやく相手にとって120%の仕事と思ってもらえると思っています。僕たちの仕事は、1回しかチャンスがありません。その1回のチャンスで、中西哲生といるとお得ですよ!とか、おもしろいよね、得るものあるよね、と感じてもらって、何かあったときに中西哲生だったらこの仕事できるかもしれないと思ってもらいたいのです。誰も成し得ていないものを成し得てみたいという気持ちが僕の力になっています。
挫折した時に何ができるか。自分を見つめ直しベクトルを変える。それは、自分次第でできること。
なぜ、僕がそのようなマインドになったのかというと、遡ること僕が高校生の頃、日々努力を重ね、初めて東海選抜に選ばれたときの発見がきっかけでした。その選抜チームには、それまで自分が対戦したことのないようなサッカー強豪校のレベルの高い選手ばかりが選ばれていました。静岡県の選手は特に別格。彼らがすごいという噂は聞いていましたが、後にJリーガーになった選手もたくさんいて、僕はその時サイドバックのポジションにしかつくことができず、ある程度自分の良さは出せたと思いますが、もうこれ以上は勝てないなと思いました。その頃の練習環境の関係もあり、自分でメニューを考えたりもしていましたが、今までしてきたことは何だったのか。もちろん悔しくて、より一層技術の練習をしましたが、高校生ながらに挫折を味わいました。ただ、その頃から僕は、挫折した瞬間に自分の向けるベクトルを変えるタイプだったので、この方向ではこの人に勝てないと思った時は、とにかく、自分にしかできないことを探して、その頻度や精度を上げることを心掛けてきました。
そして、大学卒業後、晴れてプロサッカー選手になることができましたが、そこでもまた挫折を味わいました。試合に出られない、チームの皆は自分よりサッカーが本当に上手でした。そんなすごい選手ももっとうまい外国人の選手に代わってしまうわけで、自分が選手としては到底敵わないと悟ってしまったのです。でも、もちろんサッカー選手になったからには試合に出たいし、出て結果を残すためにはどうするべきかと悩み、試合や練習のピッチに立つまでにどう差をつけるかが重要だと考えました。自分のプレーを見直すと、守備という地道なプレーでも、自分の強みにすることで“皆が苦手なことや地味なところにチャンスがある”と思うようになり、ポジショニングやインターセプト、守備の技術など、ボールを持っていない時間のプレーを研究しました。
そして、もうひとつ大事なこととして、毎日同じことをひたすら繰り返すことができるかだと自分なりに理解し、地味で人がやりたくないことを、毎日繰り返し行っていました。できない時に諦める人が多いと思いますが、同じことを何度も何度も丁寧に積み重ねられ、しかもそれを自分で工夫を加えながら、大変なことこそ100回、1,000回、10,000回とやり続けることが大事で、自分次第で変われると思っています。
僕は、プロスポーツ選手の中でも一般の人に近いサッカー選手だと思っています。名古屋グランパスエイトの選手の時は、ベンチにいて途中出場のタイプでしたし、川崎フロンターレの時は2部だったりと、いつもうまくいってないし、常に挫折ばかりしてきたので、その時にどうするかを考えることができたのが、今の生き方にも繋がっていると思っています。

【「WANT」の前に、「MUST・WILL」が成功にとって大事なこと】

自分がやりたいことではなく、やるべきこと、求められていることをしなければいけない。
昔は、人の意見を素直に受け入れることができずに自分のやりたいことばかりをしてきました。父と母の僕に対する伝え方があえて真逆で、必ず意見が分かれていたので、子供の頃からその度に自分でどちらかを選択してきたように思います。それは、両親がわざとそうしていたのかはわかりませんが、恐らくあえてそうしていたと思っています。人は、成長していくにつれて、自分のやりたいことが思うようにできなくなってくると思いますが、僕は目標としていたJリーガーになることができました。でもそれは、単にJリーガーになりたかったというだけ。常に目的が先にきていましたが、本当はJリーガーになってどうしたいか、でなければいけないはずだったので、プロになってからとても苦労しました。しかし、成功しか知らない人というのはごくわずかで、それ以外の人がどうすべきというのは、その人が失敗した時に問われることだと思います。
僕が解説していた時も、自分ではうまくやっているつもりでも全然ダメだと否定されて、挫折したことがありました。でもその時に、僕は自分が伝えたいことしか言ってなかったということに気がついたのです。だから、それからは自分が何を求められているかを、必ず聞くようになりました。自分が話したいことは山ほどありますが、結局聞いてもらえなければ意味がないので、何を求められているのかを知らなければいけないと思うようになり、そうすることで自分の伝え方も少しずつ変えることができたと思います。いろいろな場面で、たとえでお話をすることですが、コップが下を向いた状態では、いくら水を注いでもこぼれてしまうので、準備した水や自信のある水を持っていても意味がなく、まず必ずコップを上に向けてもらう努力をしてから話すようにしています。あとはどういうコップかということです。牛乳瓶みたいな入れ物だと間口が狭いかもしれないからどうやって入れるかなど、入れる方法も考えなければいけません。
先日、ブラインドサッカー日本代表の高田敏志監督から声をかけて頂き、僕が考える「シュートを決めるための蹴り方」について、代表選手たちに指導する機会を頂きました。僕自身、これまでにもいろいろな人を指導してきましたし、8年間パーソナルコーチもしてきましたから、ある程度の自信はありました。しかし実際に現場で彼らと向き合った瞬間に、「あ、これはいつもどおりの指導ではダメだ」と思いました。もちろんしっかり準備をして臨みましたが、それまでの方法では伝わらず、自分がいかに、今まで映像に頼って選手に教えていたのかというのをまざまざと見せつけられた瞬間でした。当然、選手は眼が見えませんから、「こうやるんだよ」と動作で伝えようとしても伝わりません。監督が選手に、「今日は中西さんに、より決まるシュートが決まる蹴り方を教えてもらいましょう。」と言っても、冷静に考えたら本人たちは、僕のことも知らないし、「久保選手など有名選手を教えています」と言ったところで、本人たちはその有名選手さえも見たことがないので、すぐには聞く姿勢(コップが上を向く)になりません。普段はそれでコップが上を向くのですが、それでも上を向かせるためにはどうしようかと考えた時、「こういう蹴り方がいちばんゴールになりやすいですよ。相手のGKがいちばん反応しづらいシュートだから、この蹴り方をマスターすれば、シュートが入る確率が確実に上がりますよ。」ということを、「言葉」でどうやったらそれがうまく伝わるかを考えて説明したら、それから、「どうすればいいか?」と質問してくる選手が出始め、より意欲的により耳を澄まして聞いてくれるようになりました。
自分がやりたいこと、伝えたいこと、「want」のことは、まず自分が、相手は何を求めているかを知ってからではないと、いくらいいものを持っていても全く意味のないものだということが良く分かりました。ある人からも、自分がやりたいことがあった時に、そのしたいことを基準にして、まわりの8マスに“しなければいけないこと”で埋める曼荼羅シートを作るようアドバイスをもらいました。これまでの自分には、その考えが足りなかったのだと実感したので、自分がなりたいものになろうとしている、伝えたいことを伝えようとするのではなく、相手が何を欲しがっているのか、自分の能力がどこでどうしたら役に立つのかとか、など、常にそういったことを意識しています。「自分がいろいろな能力を持っていてこんなにできるのに、なぜうまくいかないんだろう」と思っている人は多いと思いますが、そんな時は、相手が何を求めているのかを考えなければいけません。そのようにして、自分が目標を達成するための方法を見つけることが非常に大切だと思っています。

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