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インタビュー

2018.11.02

インタビュー vol.5 元アーティスティックスイミング選手 荒井 美帆さん

アスリートjob インタビュー vol.5
元 アーティスティック
スイミング選手(メイクアップアーティスト、
アーティスティックスイミング
パフォーマー)
荒井 美帆さんARAI MIHO

アスリートとして、一つの道を究めたからこそ
培われた
プロフェッショナル力

※アーティスティックスイミング:曲に合わせて様々な動きを行い、技の完成度・同調性・技術的表現力などを競い合う競技(2018年4月に、シンクロナイズドスイミングから名称変更)

6歳で地元のスイミングクラブに通い始め、2年後にアーティスティックスイミングの道に進む。小学3年生の時、本格的に競技に打ち込むため、有名なアーティスティックスイミングのクラブチームへ入団し、学生時代を過ごす。その後、大学時代から日本代表として世界水泳やW杯などの世界大会にも出場し、数々の成績を残した。引退後は、メイクアップアーティストとなり、メイク指導や、アスリートにメイクを施し写真に残す『アートアスリート』という独自の活動を手掛けている。その傍ら、アーティスティックスイミングのパフォーマーとしても活躍中で、現在、プロパフォーマーとしての技術を磨くため、単身渡米に向けて奮闘中!

アスリートJob’s EYE!

幼い頃から習い事の範疇を超えた「アスリート生活」を経験したことで、ブレない心の強さと、豊かな感性を持っている印象を持つ。これは競技の特長なのか、個人の力なのか、荒井さんをインタビューしていて、ついつい惹き込まれた。アスリートとして、一つの競技を究めた経験と力は、次なる人生を創っていく力をも育み、プロフェッショナルとして活躍されている姿は、まさに次世代アスリートのセカンド(デュアル)キャリアの参考になる。次のキャリア・仕事に向けて、一見当たり前のように思えるかもしれないが、2年間専門学校に通って、基礎からしっかり学んでいる。次の仕事に向けて、しっかり準備することを自然とやっているように映るが、アスリートのセカンドキャリア形成において、このように「しっかり学ぶ」ことを実践できるのは、まだまだ少数派ではないだろうか。また、アスリートJobインタビューをさせて頂いたアスリートで多々共通していることが、「自分の競技以外の人と会うことの重要性」を話されている。これも、デュアルキャリア形成や人間としての幅を拡げるには欠かせないものだと考える。

小学3年生から始まったアスリート人生

Q.アーティスティックスイミングを始めたきっかけは?
6歳の時、母の勧めで近所のスイミングクラブに通い始めました。練習が楽しく、すぐにのめり込み、小学3年生で、クロール・平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライの4泳法を習得しました。そんなある日、テレビでアーティスティックスイミング(当時はシンクロナイズドスイミング、以下同じ。)のソウルオリンピック銅メダリスト 小谷実可子さんが、楽しそうにイルカと泳いでいる姿を見て、子どもながらに衝撃を受けました。その時に、「私も野生のイルカと泳ぎたい!」、「小谷さんがアーティスティックスイミングをしているなら、私もアーティスティックスイミングの選手になりたい!」と強く思いました。それがきっかけで、競泳とアーティスティックスイミングの道のどちらかを選択する時に、迷わずアーティスティックスイミングの道に進むことを決めました。その後、「せっかくなら本格的にやらせたい。」という母の思いがあり、小学5年生の時に、小谷さんや有名選手を多く輩出する日本で有数の実力派クラブチームに入団することになりました。
Q.新しいクラブチームは、どんな環境だったのですか?
近所のスイミングクラブでは、楽しさ重視の練習でしたが、新しいクラブチームでは環境がガラリと変わりました。まわりには全国大会で賞をとるような上手な選手ばかりだったので、より長い時間ハードな練習をする毎日の中、必死についていくだけで精いっぱいでした。でも、素直に「上手になりたい」という思いが強かったので、子どもながらに“負けない”という気持ちを持って練習に取り組み、中学生になってからも、放課後や土日・長期休暇なども含めて、多くの時間をアーティスティックスイミングに費やし、それが当たり前の生活になっていました。
Q.アーティスティックスイミング漬けの日々はいつまで続きましたか?
高校・大学進学の時も、学校の先生やいろいろな方のご協力もあり、少しでも多くアーティスティックスイミングの練習に時間を割けるような学校を選び、成立学園高等学校、そして日本大学に進学しました。学生時代もアーティスティックスイミング漬けの毎日を過ごす中、2009年私が大学3年生の時、念願の夢が叶い日本代表に選抜されました。とても嬉しくて、さらに一生懸命に練習に励み、2009年、2011年、2013年に世界水泳選手権、2010年、2014年にはW杯とアジア大会など、国際大会にも出場することができました。やはり、その時の情景は非常に印象に残っていて、一生忘れることはないと思います。2014年には、アーティスティックスイミングのみならず、スポーツ界で有名な指導者である井村先生からも指導を受け、「勝つことに対してのこだわり、世界で勝つためにはどんなことでもする」という強いメンタルの作り方を学ぶことができました。

力を出し尽くしたと思えた瞬間

Q.引退後、すぐに復帰した理由は何でしたか?
2014年のW杯を終え、次の目標を設定できなくなり、何より(アーティスティックスイミングを)やりきったという思いがあったため、自分自身で決意し引退をしました。しかし、その数ヶ月後に、アーティスティックスイミングの「男女デュエット」が、翌年から国際大会の正式種目としてスタートすることを知ったのです。最初はあまり興味がなかったのですが、時間が経つにつれて気になり始め、「この大会のためだけにもう一度やってみよう」という思いになりました。それが、競技に復帰するきっかけになりました。そして、2014年に行われた「男女デュエット」の日本代表選手選考会には、私以外にもう1人、ソロとしても世界大会に出場し、日本一上手な選手と言われる選手が参加していて、強い気持ちを持って挑戦しましたが、残念ながら結果は落選。でも、その選考会の審判や観覧していた関係者の方々から、「すごくいい演技だったよ!」・「このまま、今年の全日本選手権に出ればいいじゃない。」という言葉をかけて頂きました。今までチームやデュエットでしか泳いでおらずソロは得意ではないと思っていたので、自分にとっては思いもよらない言葉でした。
やはり、その選考会で負けたことがものすごく悔しかったですし、一度競技から離れたあとで不安もありましたが、選考会で思いがけずいい演技ができたので、数か月後に行われた全日本選手権にソロとして出場しました。結果は2位でしたが、「自分の演技をする」・「気持ちを込めて泳ぐ」ことができ、最後の最後は、心から楽しいと思えました。何より全力を出し尽くすことができたので、改めてですが、悔いを残すことなく引退ができました。復帰した時は、ブランクもあり技術的には落ちていたと思いますが、自分の感情・感覚・表現力としては、1番いい演技ができたので、引退直前が私のピークだったのではないかと感じています。

私が創り上げるアスリートの魅力をもっと知ってもらいたい

Q.いつからメイクアップアーティストを目指したのですか?
最初の引退の前から、少しずつ考えるようになっていました。まわりの方には驚かれましたが、私としては、アーティスティックスイミングの身近にあった職業でしたので、全然違和感はありませんでした。日本代表時代も、メイクアップアーティストの方が度々メイクレッスンをしてくださる機会があり、その時間がとても楽しみだった記憶があります。メイクに対する“好き”の気持ちがあったので、私も後輩たちに、メイクの方法を教えてあげたいと思い、2年間メイクの専門学校に通い技術を学びました。それまで他の事を考えたこともないくらいアーティスティックスイミングに集中していましたが、初めてアーティスティックスイミング以外の目標が見つけられたので、引退を決断することができたと思います。
Q.メイクアップアーティストとして、どんなお仕事をされているのですか?
数年前から、アーティスティックスイミングのメイクのルールが変わり、「よりスポーツ選手らしく」ということで、濃いメイクが禁止になりました。そのため、私が選手たちにメイクをする時は、水・汗に強く、崩れない状態をキープさせつつ、濃いメイクではなく、はっきりと表情がわかるように意識してメイクしています。やはり、試合前の選手の気持ちがよくわかるので、経験を活かしたメイクをしてあげるのが、私の役目だと思っています。今では、私が育ったクラブチームの選手や、日本代表のアンダー世代の選手たちにメイクや指導をさせて頂くまでになり、「試合の時にメイクしてください!」・「メイク教えてください!」と言ってもらえるようになりました。私がやりがいを感じる瞬間です。また、様々なアスリートにメイクをして写真に残す「アートアスリート」という活動を行っています。アスリートのプレー中の写真は、普段見られない格好いい写真がたくさんありますが、その方のイメージに合った私なりのメイクをすることで、私にしか創り出せないアーティスティックな表情を引き出せると感じています。それは女性に限ったことではなく、男性アスリートにも行っているので、今後も野球・サッカー・バスケットなどのチームスポーツや、陸上・トランポリン・体操など個人スポーツなど、いろいろなアスリートにメイクをさせて頂き、「アートアスリート」という分野を確立していきたいと考えています。

今後の目標

私の引退後の目標は、考えて悩んだというより、ポーンと浮かんできたというのが正直なところですが、やはり引退する前でも後でも、少しでも興味があることに対しては、「調べる、人に聞く、人に会う」などを心掛けていたので、「行動に移す」ということがとても大事だと思っています。そして、アクティブに動くことを恐れない私は、また新しい目標ができました。来年の1月から、パフォーマーとして、カリブ海峡の豪華客船「シンフォニー・オブ・ザ・シーズ」で上演されるアーティスティックスイミングショーに出演することが決定しており、リハーサルのため11月に単身渡米を予定しています。これまで、本格的なプロのショーに出演したことがないので、1年弱の期間しっかり学び、帰国後、日本のショーでも更に活躍したいと思っています。

現役アスリートへのメッセージ

私は、選手としては遅咲きでしたが、いろいろな方の教えや支えがあり、世界で戦える力をつけることができました。思う存分競技に集中できたことで、身近にあったアーティスティックスイミングに欠かせない“メイク”という分野に興味をも持つことができたと思っていますし、パフォーマーという道も、アーティスティックスイミングの道を究めたからこそ仕事として携わることができたと思っています。もし、「自分の競技以外に何がしたいのかわからない」・「やりたいことが見つからない」というアスリートがいるのであれば、自分の身の回りでも、やりたいことや、なりたい自分を見つけることができるかもしれないので、違う角度からの目線や広い視野を持って欲しいと思います。そして、私は現役時代から、自分の競技以外の方とたくさん会う機会を作ることで、いろいろな方々と繋がり、人脈を作ってきました。時にその方々に助けてもらうこともありました。このように、現役時代から、自分の競技以外のことに目を向けていくことも必要だと感じています。

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