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インタビュー

2019.04.03

インタビュー vol.10② 元アメリカンフットボール日本代表 西川岳志さん

アスリートjob インタビュー vol.10
元アメリカンフットボール日本代表
西川 岳志さんNISHIKAWA TAKESHI

キャリア形成 成功への道のり編

アスリートJob’s EYE!

元アメリカンフットボール日本代表で、現在プルデンシャル生命保険株式会社東京第五支社のライフプランナー(営業社員)として活躍されている西川岳志さんのアスリートJobインタビュー。
アスリートのセカンドキャリアの見事な成功例。西川さんの凄さは、何より「物事に対する考え方」が秀逸なところ。セカンドキャリアを成功させるコツが満載の内容です。自分の強み、自分らしく生きることの大切さやスポーツ選手が身に付けた能力の発揮の仕方のエッセンス満載!企業スポーツ選手に限らず、プロスポーツ選手やビジネスパーソンも必見の内容です。キーワードは「人との繋がり、人との縁の大切さ」、最高のパワーフレーズは「誰にも負けない自分で社会に臨みたい!」、です!今回は「元日本代表アスリートの苦悩編」「成功への道のり編」と2回に分けてお送りします。ぜひ両方ともご覧ください!

Q.次なるステージを考えたときは?
今度は仕事を覚えてきた頃の35歳の時に、母親の手術や家を建てたこと等のタイミングも重なり、この時に、アメリカンフットボールに対する気持ちは特別ではあるものの、「仕事とアメリカンフットボールはちょっと別物」と思い始めてきました。でも、やはり、「アメリカンフットボールをやっている自分が自分」、でもあります。「仕事とアメリカンフットボール」ではなく、「仕事と自分らしさ」ということを感じるようになってきました。その時に、自分らしさ、自分の技術をウリにできる仕事は何か?と考えていました。そんなとき、本当に偶然、担当現場のビルの7階に弟が勤務するプルデンシャル生命保険東京第五支社が入ることになり、その支社支社長が自分に興味を持ってくれて、お誘いを受けました。
その時に、その支社長から「今の自分と理想の自分、ズレてないですか?」と言われ、ハッとさせられたことをずっと覚えています。その瞬間、ほぼ転職を決めていました。保険の仕事はよくわからないけれど、すごくスイッチを入れてくれた気がします。その支社長の人物にもとても魅かれていました。
Q.自分が掲げた目標を達成してきた西川さんの強さ!その西川さんの「転職のキッカケ」とは?また、エージェントとして、今まで聞いてきた中で最も心に響いたパワーフレーズとは?
アメリカンフットボールでも日本代表選手にまでなり、仕事もスポーツもとにかくチャレンジすること、自分が掲げたことへの達成意欲というのは人よりは強いと感じています。最初は漠然としているが、徐々に実績を積んでいくうちに目指せるようになり、それを達成してきたというのは自信にもなっていて、ここは誰にも負けないと思っています。「誰にも負けない自分で社会に臨みたい!」というのが転職のキッカケです。
最初は、営業なんて絶対できないと思っていました。でも、学びの文化のある今の会社でいろいろ教えて頂き、今はアメリカンフットボールをやっている自分の感覚と近い感覚で仕事をしています。
■キャリア形成でとても大切な人との縁。
アメリカンフットボールでほとんど夢を叶えてきて、目標を達成してきた時にギャップを感じ始めていました。アメリカンフットボールという舞台は自分にとってはずっとチャレンジをするプラットフォームでしたが、いざ目標がなくなると、アメリカンフットボールで次のチャレンジという感じではなく、徐々に尻つぼみになってきた。このようなことは他のスポーツ選手も同様に抱えていることではないでしょうか。私は、そんな状況だからこそ、支社長の言葉である「理想の自分」という言葉が響き、理想にチャレンジしたい、というシンプルな思いが強くなっていきました。この時の思いは、アメリカンフットボールで一番チャレンジしている時の自分のような気持ちになっていました。今までも、なぜアメリカンフットボールをやっている時と同じ感覚で仕事できないんだろうとずっと思っていました。そんなとき、本来自分がやりたいのは何か、そういう自分ではないのではないか、と気づかせてくれたのが支社長でした。
■営業という仕事は「自分らしくいれること」
今の営業の仕事は、アメリカンフットボールをやっている時の自分の再現のような感じで、自分らしくいれる。営業という仕事は、イコール自分をいかに出せるか、だと思います。相手に自分を伝える、というのが営業という仕事だと考えます。
営業という仕事は今までやったことがありませんでしたが、一年間で2,000人ぐらいの人と会っているうちに、徐々に知っている人がいなくなってくる。この仕事は、長くやっていくことがお客様への貢献ですので、保険の紹介営業だけではダメだと思っておりまして、どうしていけば良いかと考えて、今は一週間で30件訪問するという習慣を決めて、たくさんの人と会っていこうと思い行動しています。それは保険のことを考えている人もそうでない人も含めて、いろいろな人と会うことを課しています。そうすると、保険以外のことで悩んでいる方がたくさんいらっしゃるので、その悩みを解決できる人とお引き合わせをしたりする、とにかく「良いこと」をしようと思って仕事していたら、いつの間にかそれが仕事になっていきました。
営業はガツガツやっていくことも一つですが、こういうやり方でやっていて、商談アポイントは週2~3件ぐらいで、あとの27~28件のアポイントはひたすら人の話を聴いています。それを年間50週続けておりまして、2年目から徐々に売り上げにも繋がり、3年目はさらに良くまわり始めました。このような良いこと(Give)を続けていると、頼ってくれる人が増え、またさらにいろいろな人に会えるという循環、営業という仕事は、その循環がとても大事だと思います。
■スポーツで培ったエネルギーを「自分らしく生きるための一つの手段」として活用する!
営業という仕事はエネルギーをぶつけられる仕事ですので、スポーツ選手に向いていると思います。スポーツ選手のエネルギーは、第一線で頑張っていたこともあって、相当強いエネルギーを持っているので、それを「仕事だから」「スポーツだから」ではなくて、自分らしく生きるための一つの手段として、そのエネルギーをぶつけられればものすごい力が発揮されるはずです。勉強は苦手だとしても、ぶつかり稽古で覚えたもの、身体で覚えたものは忘れません。だから、そのエネルギーは武器になるはずです。セカンドキャリアを目指す人は、そのことを忘れてはいけないと思います。それがすべてではないですが、それを武器にしている自分は健全でいられていると思います。
■保険の営業という仕事を通して、いろいろな人と出会う、これが楽しい。
保険の営業という仕事は、いろいろな業界の人と会えますし、いろいろな業界のことを知れるのはすごく楽しいです。いろいろな業界の人に会えば興味もでてくるし、興味がでてくればそのことを勉強するようになります。この循環を繰り返していると、トークに深みが増してきます。人に興味がない人にはこの仕事は苦しいかもしれないけれど(笑)、自分は人が好きなので、とても楽しいです。多くの人と会ってきたおかげで、今は青梅マラソン(30km)とか、いろいろなことにチャレンジをしています(笑)。
Q.今の働き方は?
今は、営業所長の弟と相談しながらですが、基本的には自分で全部決めて行動しています。とにかくアポイントをしっかり取り、毎日動いていきながら、仕事につなげていくことを考えています。また、同時に、ある大学の医学部・歯学部のアメリカンフットボール部のコーチのサポートもしています。少しでもアメリカンフットボールには恩返しをしたいと思っていて、アメリカンフットボールの良さを伝えていくということはやり続けています。アメリカンフットボールはルールは複雑ですが、ちょっと理解すればアメリカンフットボールの良さも知ってもらえると思います。
Q.「自分スイッチ」が入る時とは?
与えられた環境の中で行かざるを得ないと思っている人が多いと思いますが、それをもう一回考え直すとか、そこまでのエネルギーを持っている人も少ないと思うけど、それを形にできたときは、今を生きている感じがします。よく「昔は良かった」とか言うけど、自分はそうは思いません。今が一番良いです。自分は自分の特性を理解したり、今までの考え方を整理する機会があって、そこで自分にスイッチが入ったと思います。自分の考えを聴いてもらえる人がいて、いろいろ教えてもらって「なるほど」と思うことがたくさんありました。そもそも、自分はコンプレックスを感じて生きてきたから、そこをバネにしてきました。だから、常に脱皮しながらいかないと、生きていけないと思います。
Q.西川さんのようなサクセスストーリーは珍しいとも思いますが、成功するコツはありますか?
そもそも、「仕事」と「アメリカンフットボール」を分けることが間違っていると思います。大事なのは、自分がどう在りたいか、です。なぜスポーツをやっているのか、それはただスポーツが上手いからやっているということだけではなく、生きがいもあると思います。だから、「スポーツは生きがいです。でも、仕事はわかりません。」ではなくて、生きがいのある仕事を見つけるべきです。それは、どんな形になるかわからないけれど、スポーツをやってきたから「チャレンジする」ということはできるはずです。だから、そこを見つけることが一番大事だと思います。常にスポーツで自分らしくいれるのであれば、それはそれでいいと思うけど、その点に対してしこりが残る人が多いと思います。であれば、「自分らしさ」を仕事に転換してはどうか、ということです。それが一番しっくりくるのではと考えます。
■「サクセスストーリー」というより、自分も悩んだ時期もあった。
こんな自分でも、人材紹介会社に登録していた時期もあったし、何をしたいのかと迷った時期もありました。資格も無ければ、なかなかキャリアに合うニードもなかったし、なおさら自分が何をやって良いかわからない、という状態でした。
そんな時に、弟が話を持ってきれくれて、自分のキャリアについていろいろ話を聞いてくれました。それは、「何をやりたいか」ではなくて、「今までやってきたこと」に焦点をあてて話を聞いてくれました。アスリートは「やってきたこと」に対しては自信があると思います。だから、自信があるからこそ、そのエネルギーを次のことにぶつけられると思っていて、今の会社は、そのようにもっていってくれたのでチャレンジすることができました。
■セカンドキャリアを考えている後輩たちに伝えたいこと
自分が転職した時はエネルギーが必要でした。大手のしっかりした会社だったので、転職へのハードルが高かったです。でも、親孝行のことや、またどこかでアメリカンフットボールに協賛できるような人間になりたいと思っていたこともあり、転職することができました。でも、アスリートのセカンドキャリアは皆さん悩むと思いますし、35歳という年齢も特殊なタイミングだとも思います。自分も転職は家族に相当反対されました。でも、最後は家族も理解してくれ、自分らしくいられる道を選択しました。
セカンドキャリアの一つとして、営業という仕事は入りやすいとも思います。他の技術職とかであれば、ある程度知識や専門性が求められてしまいますが、営業であれば「自分をわかってもらう」ことが大事なので、今までやってきたことが凄ければ凄いほど、相手に伝えるエネルギーは凄く出しやすいと思っています。スポーツマンにとって営業という仕事はエネルギーを発散し易いというのは言えるかもしれません。
Q.アメリカンフットボール元日本代表選手として、今のスポーツ界はどうみえるか?
アメリカンフットボールならアメリカンフットボール、他のスポーツなら他のスポーツなりに、引退していった人も含めてもっともっとスポーツに対して発信していかないといけないと思います。「スポーツの良さ」をもっと伝えていかないと、いろいろな問題が出ても、もっと良いことがたくさんあるので、そういう一つ一つの良さ、スポーツの良さを発信していかないと、スポーツの価値はなかなか広められないと思っています。対象がスポーツをやる人だけに限定されてしまいます。やはり、スポーツは社会貢献できる素晴らしいものだと思いますが、それをもっともっと企業や地域を巻き込んでやっていくべきものだと考えています。そうしていくことで、仕事へのエネルギーになることもあるし、好循環を生むこともあると思います。
スポーツを一生懸命やってきた、その情熱さえあればなんでもできる、気持ち次第だと思うし、スポーツ選手は「努力と根性」という泥臭いところから話ができます。それだけ苦労しているはずなんです。そこを企業は欲しがるし、社会としても価値がある存在だと確信しています。だから、とことん自分らしく、自分の居場所をしっかり見つけていけば良い方向に進むと思います。